「人は3秒以内で物事を判断している」という話を聞いたことはありますか?
例えば、テレビのチャンネルを回す時に「見たい・見たくない」と、判断してチャンネルを変える時間が大体3秒(もちろん個人差はあります)と言われているのです。
メルマガでも同じことが言えます。
日々メールボックスに何通も届くメール。
その中から興味を引き、クリックされるためには3秒で読者の心を掴む必要があります。
そこで今回は、メルマガの開封率アップに繋がりやすい「差出人の設定」と「タイトル(件名)のコツ」をお伝えします。
ぜひ、メルマガ運用にお役立て頂ければ幸いです。
メルマガの差出人は会社名?個人名?
まず、「差出人」についてお伝えします。
企業規模、ブランディング、売りモノにもよりますが、基本的に差出人は「個人名」を推奨します。
なぜなら差出人が会社名や部署名だと、読者との信頼構築が難しくなるからです。
特にコーチ、コンサルタント、カウンセラー、セラピストなど、属人性の高いビジネスをされている場合は「個人名がベター」と言えるでしょう。
次にタイトル(件名)ですが、その前に考慮すべきポイントが3つあります。
順を追って説明していきます。
1.ターゲットは誰ですか?
あなたのメルマガの読者ターゲットは誰でしょうか?
メルマガを書く時は、読者をどれだけ明確にイメージできているかが最重要と言っても過言ではありません。
例えば…
- 既存客ですか?新規客ですか?
- 年代はどれくらいでしょうか?
- あなたや業界についての知識量は?
これらの質問にスラスラと答えられるぐらい、リアルにイメージしましょう。
そうすると、タイトルはもちろんメルマガ本文も書きやすくなるはずです。
一度整理してまとめておくことをオススメします。
2.ターゲットのBDFは?
次に考えるべきは、ターゲットのBDFです。
BDFは以下の要素で構成されています。
- B=belief(信念)
- D=desire(欲求)
- F=feeling(感情)
もう少し噛み砕いてお伝えすると…
あなたのメルマガ読者は、どんな信念・価値観を持っているのか?
何に悩み、どんな欲求があるのか?
日々どのような感情を感じているのか?
ということです。
このステップを踏むことで「ターゲットにとっての自分事」が明確になります。
3.メルマガで一番伝えたいことは何ですか?
1メルマガ=1テーマが基本です。
その配信で「あなたが一番伝えたいメッセージ」は何でしょうか?
これを簡潔な言葉でまとめておくのは非常に重要です。
なぜかというと、文章を書いているうちに話が広がって…
「何が言いたいのか分からない文章」になるケースがあるからです。
一番伝えたいことを明確にしましょう。
思わず開封したくなるメルマガのタイトル(件名)のつけ方
ここまでで、ターゲット、ターゲットのBDF、伝えたいメッセージが整理できました。
準備が整ったところで、いよいよメルマガタイトルを作っていきましょう。
ちなみに「タイトルと本文のどちらを先に書きますか?」というご質問を頂くことがありますが…
ご自身が書きやすい方法で構いません。
私の場合は、大まかなタイトルをイメージしながら本文を書き、最後にタイトルを仕上げています。
メルマガのタイトルを考える際は、以下6つの切り口がオススメです。
興味性
「どんな内容が書かれているんだろう?」と、読者の興味に訴えかける方法です。
例えば、実際のメルマガから一部編集してご紹介すると…
- 助けてください…
- 長期連休は嫌いです
- ちゃんと教えてるんだからやれよ
などの件名です。
考え方としては、読者の頭の中に「?」を作り、続きが気になるように仕向けるということです。
具体性
具体的な表現(数字など)や、固有名詞を入れることで開封率アップが見込めます。
例えば…
- WHOがパンデミック発表
- SNSで売上アップする3つの方法とは?
などです。
具体性の高いメッセージには、それだけで人を惹きつける効果があります。
ベネフィット
ベネフィットとは、マーケティング用語で「顧客が商品・サービスを通じて得られる恩恵」を意味します。
メルマガの件名で使用する場合、例えば…
- 新規集客に一生困らない秘密とは?
- 3ヶ月でゼロから1億売り上げたセールス技法とは?
など。
「メールを読むことで読者が手に入れる未来」を言語化して伝えるイメージです。
ニュース性
人を惹きつける要素の1つに「ニュース性(目新しさ)」があります。
例えば…
- 初公開!○○の全貌
- 新しい動画教材をリリースします
など。
TVのニュース番組や、yahoo!ニュースの例を挙げるまでもなく、人は新しいモノが好きです。
もしも、あなたの身の回りで「ニュース」として打ち出せるネタがあれば、メルマガタイトルに含めてみると良いかもしれません。
トレンド
世の中で話題になっている「旬のネタ」を絡めることで、トレンド性の高い件名が作れます。
あえて具体例を挙げることはしませんが、例えば…
- 季節性
- 業界の話題
- 世の中の話題
などの情報にアンテナを立てることで、魅力的なタイトルが作りやすくなるでしょう。
緊急性・限定性
緊急性・限定性の文言を使用することで開封率アップが見込めます。
具体的には…
- あと8時間で締め切り!30%OFFは今日まで
- 【残り3名】半額で参加できるチャンスは明日まで
などです。
緊急性・限定性を用いた訴求は開封率アップに高い効果を発揮しますが、使用頻度にはご注意ください。
あまり多用すると読者の反感を買い、ブランドイメージを毀損する可能性があります。
【まとめ】メルマガ運用で一番大切なこと
今回は、メルマガの開封率アップについてお伝えしました。
テクニックの話が中心になってしまいましたが…
一番大切なことはメルマガ読者との信頼構築と考えます。
そもそもの信頼関係がなければ、いくら開封率アップを実現したとしても長期的な業績アップには繋がりません。
それではどうすれば、読者との間に信頼関係を築けるのでしょうか?
私はメルマガ読者の立場に立って、配信内容の一貫性を保ちながら、定期配信を継続することが何よりも大切だと考えます。
是非メルマガ配信を継続して「差出人」で選ばれる状態を目指しましょう。
参考になれば幸いです。