今回は、メルマガにおける最適な配信頻度について考察してみました。
- メルマガ発行を考えているが、配信頻度で迷っている。
- すでにメルマガを発行しているが、配信頻度が適切か分からない。
という方にとって、役立つ内容です。
一般的に、メルマガ配信の頻度には「日刊」「週刊」「月刊」などのパターンがありますが、それぞれのメリットやデメリット、セールスの際に効果的な配信頻度について解説していきます。
あなたにとって、最適な配信頻度を模索するヒントになりましたら幸いです。
メルマガ配信頻度の種類とメリット、デメリット
最初に結論からお伝えしますが、メルマガの配信頻度に絶対の正解はありません。
なぜかというと、業界や自社のリソース、文章量にもよるからです。
その前提に立った上で、各配信頻度ごとのメリットorデメリットを考えてみましょう。
①日刊
その名の通り、1日1回配信するのが「日刊メルマガ」です。
メルマガに多くのリソースをとられることになるので、配信者に対する負荷は高くなります。
読者の目につきやすくなるため、解除数が増えやすくなるデメリットも…
ただ、毎日配信することで、メルマガ配信のリズムができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
読者との接触頻度が増えるので記憶にも定着しやすく、内容を気に入ってもらえればコアなファンに育つ可能性も!
「質」を担保できるなら、日刊配信は有効な選択肢と考えます。
②週刊
週に1度、曜日を決めて配信するのが週刊配信です。
週間配信のメリットは、日刊配信同様に、配信日を決めることで習慣化しやすいという点。
内容に関しても、日刊メルマガよりも余裕を持ったスケジュールで準備をすることができます。
一方で、配信頻度が少なくなることで読者との接点は日刊メルマガよりも大幅に少なくなります。
③月刊
さらに配信頻度を落として、月1回配信するのが月刊メルマガです。
定期配信なのは日刊や週刊と一緒ですが、配信頻度が下がってしまうので、読者に忘れられてしまう可能性が高くなります。
その結果、各メールプロバイダに対する「迷惑報告」につながるリスクが上がるので、最低でも2週間に1度の配信をおすすめします。
止むを得ず月刊となる場合は、メール冒頭に「配信者情報」「配信に至った経緯」「メルマガの解除方法」などを明記しておきましょう。
④週複数回の配信
週複数回の配信とは例えば、月・水・金曜日だけ配信するといったイメージです。
このように、1週間のうちに複数回のメルマガ配信を行います。
週間、月刊では読者に忘れられやすくなりますが、週複数回配信ならば、そのリスクは回避できます。
読者との接触回数が増えることで、いざという時に「思い出してもらいやすくなる効果」も期待できるでしょう。
⑤1日複数回配信
1日に複数回のメルマガ配信を行うという選択肢もあります。
例えば、投資などのリアルタイム性のあるテーマを扱う場合は、1日複数回のメルマガ配信が有効な場合もあるでしょう。
また、セールスの締め切りが近づいた場合などは、1日複数回の配信を行うことで締め切りを忘れていた人にも幅広くキャンペーンへの参加を促すことができます。
普段は1日1回以下の配信でも、「ここぞ!」というときには配信回数を増やしてみるのは有効かもしれません。
⑥不定期配信
不定期配信とはつまり、気が向いたときにメルマガ配信するということです。
極端に配信頻度が空いてしまうケースもあり、基本的にあまりおすすめできません。
参考までに、不定期配信を採用しても良いのはどういう方かと言いますと…
大御所で名前が知られていて、ターゲット市場に対して影響力の高い方の場合のみと考えます。
自分のペースでメルマガを発行できるのはメリットですが、もしあなたがこの条件に当てはまらないのなら真似するべきではありません。
最適なメルマガ配信頻度は内容とボリューム次第
いくつか例を出してきましたが、結局メルマガの配信頻度は…
「内容とボリューム次第」
と考えます。
日刊メルマガを配信している人や会社は沢山ありますし、接触頻度を増やすことができるメリットはあります。
ただ、内容の薄い日刊メルマガを送るくらいであれば、配信頻度を減らしてでも充実したメルマガを送る方が効果的かもしれません。
この辺りはリソース(資源)にもよるので…
無理なく継続できる範囲で、かつ読者にとっても満足度の高い配信頻度を模索していきましょう。
迷ったら、競合他社のメルマガ配信頻度を参考にするのがオススメです。
競合他社のメルマガ配信状況を研究する
メルマガの配信頻度を考える上で、競合他社のメルマガ配信頻度を研究してみるのはおすすめです。
思考停止して、安直に真似するのはおすすめしませんが…
メルマガのネタを集めやすくなりますし、勉強になることも多いはずです。
ここではいくつかのメルマガの配信頻度に関する事例をご紹介します。
1.日刊メルマガを配信する著者
例えば、ビジネス系の著者やコンテンツ販売を行う会社の場合、日刊配信している方が多く見受けられます。
ビジネス系の分野は競合も多く、埋もれやすいため、露出を増やすためにメルマガの配信頻度を増やしていると考えられます。
2.月刊メルマガでセミナー参加者のフォローアップ
既存顧客のフォローアップとしてメルマガを活用する場合は、月1回から2回程度の配信頻度にしているケースが見受けられます。
すでに関係性が出来ている状態であれば、月刊配信という選択肢も十分にあり得るでしょう。
ただ1ヶ月以上メルマガ配信の間隔が空いてしまうと、存在を忘れられやすくなってしまいますので、最低でも月1回は配信されることを推奨します。
3.週刊配信で有料メルマガを発行
有料メルマガの発行者には、週1回の配信ペースを選択している方が少なくありません。
質の高いコンテンツであれば、週1でも読者に満足してもらうことができるでしょう。
メルマガ発行は、いわば「アウトプット」ですが、良質なアウトプットには当然インプットが必要不可欠です。両者をバランス良く取り入れて、読者に価値提供して参りましょう。
メルマガでセールスをしたいときの配信頻度
時にはキャンペーンや、新商品のセールスのためにメルマガを配信したいときもあると思います。
一度配信しただけでは見逃されてしまうこともありますし、迷っていて購入を決断できない人もいます。
セールスを行うには複数回のメルマガ配信が効果的なので、配信頻度も増やしていきましょう。
同じ商品やサービスを切り口を変えて何度も紹介していくのです。
そのためには、何度もメールを送る必要があります。
しかし、メルマガの配信頻度を増やすことでメルマガの解除が増えてしまうリスクも…
どうすればいいでしょうか?
以下の2つの方法をおすすめします。
1.期間限定でメルマガの頻度を増やす
まず最初のパターンは、期間限定でセールスの頻度を増やしていくやり方です。
例えば、通常は週1回のメルマガを配信しているところを、商品・サービスの販売期間中はセールスを含むコンテンツを通常以上の頻度で配信していく運用方法が考えられます。
セールスを嫌う人からは解除が増えることが予想されますが、そもそもあなたがメルマガを書く目的は自分のビジネスのためのはず。
本当に売りたい商品を紹介して解除されるのであれば、そもそもご縁がなかったのかもしれません。
とはいえ、例えば複数の商品を販売していて…
「商品Aには興味があるけど、商品Bには興味がない」
というケースもあるでしょう。
このような読者に対して、商品Bのセールスを連発したら、当然解除のリスクが高まります。
そんなときは次のやり方を検討されてみてはいかがでしょうか?
2.別シナリオに誘導してセールスを行う
もう1つのセールスメルマガの運用方法として、通常配信しているシナリオとは別のメルマガに自発的に登録してもらって、セールスを行うやり方があります。
この場合、新しいシナリオで思う存分セールスをすることができます。
仮に新しいシナリオで解除されたとしても、元のシナリオでは読者で居続けてくれます。
例えば、紹介したい商品に関連する無料プレゼントを用意して、新しいシナリオに登録した人だけにプレゼントする。
といった誘導を行い、元のシナリオで何度か紹介していくと、セールスしたい商品に興味のある人達は新しいシナリオに移行させることができます。
紹介したい商品に興味のある人だけを選別することができますので、関係ないセールスをされて嫌だと感じる人を極限まで減らすことができます。
配信頻度を増やすことによるメルマガの解除を恐れない
前項では、メルマガ解除を避けるための方法をご紹介しました。
ただ、同時に持っておきたい考え方があります。
それは、過度に配信解除を恐れないことです。
なぜなら、自分とすべて考えが合う人はいないからです。
質の低いメルマガを配信して解除されることは当然避けるべきでしょう。
ですが、例え全力を振り絞って言葉を尽くしても、解除する人は解除します。
また、メルマガを解除されるということは少なくともメルマガは届いているということ。
一定数の解除があることは、メルマガが読者に届いている証拠でもあるのです。
解除を怖がって、メルマガ配信頻度を減らしてしまうのは本末転倒。
精一杯、今書ける最善のメルマガを書いたのであれば、それで十分と考えます。
自信を持ってメルマガ配信を続けていきましょう。
【まとめ】最適なメルマガ配信頻度の結論
最適なメルマガの配信頻度は、一概には言えません。
自社のリソース、競合の状態、文章量(ボリューム)によるからです。
しかし、これだとやや抽象的なので配信頻度の目安としては…
- 既存顧客に対しては最低2週間に1回
- 新規客に対しては日刊〜最低でも週1回
とすることをオススメします。
既存顧客に対しては、ご縁をつなぎつつ、機会があったら別の商品も購入してもらうことを目的としてメルマガを配信してみましょう。
新規客に対しては、出来るだけ配信頻度高めがおすすめです。
圧倒的にメルマガで結果を出している人は、日刊でメルマガを出している方が多いからです。
しかしながら、日刊配信はどうしても負荷が多くなってしまい難しい人も多いことでしょう。
その場合は平日日刊、週2〜3回など曜日を決めて定期配信をするのが、配信を習慣化しやすくおすすめです。
最低でも週1回以上配信するようにすると、読者から忘れられることも少なくなります。
ご自身のリソースと相談しながら最適なメルマガ発行の頻度を模索してみてください。
参考になれば幸いです。