「メルマガは時代遅れですよね?」
「メールが届かなくなっている」
「最近、めっきりメルマガから商品が売れなくなって…」
このような、メルマガはもう時代遅れなのではないか?というご相談を頂くことがあります。
たしかに、メルマガに手法としての目新しさはありません。むしろ古いツールに分類されるでしょう。
しかしながら、新しい手法を導入すれば売上げアップにつながるのか?というと、必ずしもそうとは限りません。
本記事では、メルマガは時代遅れだという理由について考察しつつ、メルマガのメリットとデメリットや具体的な運用法についてお伝えしていきます。
メルマガは時代遅れなのか?メルマガのデメリットとは?
そもそも、なぜメルマガは時代遅れだと言われているのでしょうか?
3つの理由が考えられます。
メールの不達問題
最初に考えられるデメリットは、メールが届かない場合があるということです。
せっかくメルマガを書いても、メールが届かない、あるいは迷惑メールフォルダに分類されてしまっては読んでもらえなくなってしまいます。
例えば「Gmail」などの場合は強力な迷惑メールフィルターに引っかかったり、携帯キャリア(au,docomo,softbankなど)ではデフォルトで用意されている「ドメイン指定受信」に阻まれるケースもあります。
メールは送信すれば必ず届くわけではなく、様々な理由で到達しないケースがあることを理解しておきましょう。
メール開封率の減少
たとえメールが届いたとしても安心できません。
集客成果・売上アップに繋げるにはメールを開封してもらう必要があります。
実際、講座に参加された方から「最近メールの開封率が落ちていて…」というご相談を頂いたこともあります。
一方で、LINE公式アカウントなどの新しいツールを使うと高い開封率を維持できるという話も。
こういった話を聞くと、やはりメルマガは時代遅れだと感じてしまう人が出てくるのも無理はないのかもしれませんね。
他媒体のユーザー数の増加
一説によると、現代日本人が1日に触れる情報量は「平安時代の一生分」であり「江戸時代の1年分」だそうです。
説の真偽はともかく、情報収集における選択肢が昔に比べて格段に増えているという点について、異論を挟む余地はないでしょう。
例えば…
- LINE公式アカウント
- メッセンジャーボット
- 各種SNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTube等)
など、ユーザーには様々な選択肢があります。
2010年頃を思い返してみると、オンラインに限って言えば、ブログ、メルマガ、一部のSNSくらいしか、見込み客にメッセージを伝える手段はありませんでした。
反面、現在は様々な選択肢が登場したことにより、どの媒体から情報を受け取るか?ユーザーは選び放題と言えます。
メルマガの優位性が落ちてきていると考える人が多い理由の1つです。
メルマガのメリットとは?
ここまでメルマガのデメリットについてお伝えしてきました。
今度はメルマガのメリットについて考えてみましょう。
あなたもメールアドレスを所有していると思いますが、受信ボックスには日々沢山のメルマガが届いているのではないでしょうか?
もし本当に効果が出ないなら、メルマガを活用する人はいなくなるはずです。
「時代遅れ」と言われる一方で、なぜメルマガが選ばれるのかを考えてみましょう。
読者にこちらからコンタクトできる
メルマガの大きなメリットは、読者に対してこちらからコンタクトできる。
つまり、「プッシュ型のメディア」ということです。
読者に直接、しかも一斉配信でアプローチできるのは大きな強みと言えるでしょう。
例えばメルマガ以外の媒体は基本的に「プル型のメディア」です。
つまり、読者が自分で情報を取りにこないとメッセージを伝えることができません。
メルマガの場合は、読者が配信解除するまで、メールでコンタクトを取り続けることができます。
LINE公式も同じく「プッシュ型のメディア」ですが、一社依存というデメリットがあります。
他社に依存しない媒体である
もう1つのメルマガのメリットは、読者のメールアドレスが手元に残る点です。
その結果、他社に依存することなく情報発信が可能になります。
一方で、LINE公式や各種SNSなどは特定の企業によって運営されていますよね。
従って…
運営会社のさじ加減1つでルール変更の可能性があり、最悪アカウントの凍結・利用停止もあり得る。
ということです。
例えば、アメーバブログ(通称アメブロ)では一時期、ビジネス目的のアカウントが大量に削除された事例があります。
そういったことがあれば、措置を受けた媒体のアクセスや売上はゼロになってしまいます。事業を継続する上で非常に大きなリスクと言えるでしょう。
LINE、Facebook、YouTube、すべての媒体にはその可能性が存在するのです。
その点、メルマガはメールアドレスさえ保有していれば、一気に使えなくなることはありません。
メルマガの配信スタンドが何らかの事情でサービス提供を停止する可能性はありますが、読者リストさえ保有していれば、すぐに環境を変えて配信再開が可能です。
このように他社への依存度が低いのが、メルマガのメリットなのです。
ファン化とセールスに向いた媒体である
もう一つ、見逃せない点があります。
それは、実際にメルマガを発行して売上につなげている企業が数多くある点です。
なぜ、メルマガを使うと売上につながるのでしょうか?
1つは、購入を検討する人がメルマガに登録する可能性が高いからです。
メルマガを購読するためには、「メルマガに登録しても良いです」という許可(オプトイン)を得る必要があります。ですので、何となくブログやSNSを購読している人に比べて、真剣度の高いユーザーを集めやすいのです。
さらに、メールの形式をとることで読者は集中して、まとまった情報量のコンテンツを読みやすいため、信頼関係を築きやすいのです。
十分なテキスト量が書けるので、こちらのメッセージも十分に伝えることができます。
だからこそ登録した人がファンになりやすく、購入にも繋がりやすくなっているのです。
適当なメルマガ配信では確かに稼げなくなった
長年メルマガを運用している人から…
「メルマガは稼げなくなった」
という声を聞くことも少なくありません。
しかし、よくよく状況を観察してみると、これまでのメルマガ運用方法が適当すぎたという人が少なくありません。
例えば、広告で一気に集客して、セールスメールを連発していく中でメルマガの反応率が下がっていったなど。
そのようなやり方では、稼げなくなるのは当たり前です。
読者に対して、価値を提供し続けることが大切です。
もちろん、ビジネスなのでセールスをするのは当然ですが、読者への価値提供が疎かになっている人が少なくありません。
実際に、継続的にメルマガで価値提供をしている人は、読者さんのメール開封率は決して悪くありません。
そして、メルマガを精読してくれる人は、自社商品に興味を持ってくれて、そのまま購入に結びつきやすくなります。
メルマガで簡単に成果が出ていた時代から比べたら、メールが届きにくくなっているのは事実。
メルマガ読者もさまざまな媒体に目移りしやすくはなっていることでしょう。
だからといって、成果が出ないわけではないのです。
正しく運用すれば、メルマガはビジネスにおいて大きな武器になります。
メルマガは時代遅れと言われる中で、どのように運用するか?
ここまで、メルマガのメリットとデメリットを挙げてきました。
最後に、具体的なメルマガの運用法についてお伝えしていきます。
読者属性別に配信しよう
メルマガで反応のとれない人は、もしかすると読者にとって不要な情報を伝えているのかもしれません。
読者の興味・関心が変わる可能性もありますので、セールスする際に…
「この商品は読者全員に必要なものではない」
と感じた場合は、配信対象を絞ることをおすすめします。
具体的にどうするか?
「この情報を欲しい人はこちらのメルマガに登録してください」
と、別のシナリオ(サブリストと呼びます)に登録してもらうのです。
そうすると、必要な人だけにセールスすることができます。
読者が少ないうちは、そこまでする必要はないかもしれません。
しかし、ある程度読者が増えてきた場合には不必要な情報を全員に発信しないことが大切です。
だからこそ、読者属性別に配信する手法は覚えておきましょう。
ほかの媒体も補助的に使う
メルマガは今でも有効な手段ではありますが…
一方で、それはほかの情報発信の手段を否定するものではありません。
むしろ、メルマガ読者を増やそうと思ったら、何らかの手段でアクセスアップを図る必要があります。
それは、Facebook広告のような有料広告かもしれません。
あるいはTwitterやYouTubeなど無料で使えるSNSかもしれません。
メルマガに読者を集めるための手段として、最適な手法を採用していきましょう。
継続して配信をする
メルマガの反応を落としてしまう理由はいくつかあります。
その中でも大きな要因は、長期に渡って放置してしまうことです。
半年、1年と読者を放ったらかしにしてしまうと、一気に反応は落ちてしまいます。
セールスを連発したり、中身のないメルマガを送り続けることも問題ですが、継続配信を怠ることは大幅な反応の低下につながります。
あまり完璧主義にならず、今できる精一杯の発信を続けていきましょう。
まとめ
メルマガは時代遅れなのかどうか?
メリットとデメリットを両方挙げてお伝えしてきましたが、そもそもマーケティングツールの選択基準は「新しいか古いか」ではなく「事業成果への貢献度」で捉えるべきと考えます。
あなたにとってメルマガが最適な選択かどうかは、読者属性(年代、性別など)によるかもしれませんし、売りモノによっても変わる可能性があります。
ご自身のビジネスモデルや戦略を考えた上で、メルマガを用いるかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。