「メルマガ読者を増やしたい」と考えていませんか?
多くのメルマガ運営者が望むことですが、効果的な方法は意外と知られていません。
そこで今回は…
- アドレス登録ページ(以下、オプトLP)の作成法
- 各種アクセスアップ施策の解説
- EFO(エントリーフォーム最適化)
の3つに軸を絞って、メルマガ読者増に必要な情報をまとめました。
ぜひ、あなたのマーケティング活動にお役立てください。
効果的にアクセスアップする方法
こんにちは。
インタビュアーの菊地です。今回は「メルマガ読者の増やし方」というテーマでお伺いいたします。
こんにちは。MML(メールマーケティング研究所)代表の福本です。よろしくお願いします。
冒頭でもお伝えしている通り、効果的に読者を増やしていくためにオプトLPへの誘導。つまり「アクセスアップ」が大事ですよね。
はい、メルマガ読者を増やすには、オプトLPのアクセスアップが大前提です。やはり訴求力を高めるためにもLPは用意した方が良いですね。その上で、各種メディアや広告などから、いかに興味づけをしてLPに遷移して頂けるか?を考えていく必要があります。
効果的にオプトLPへ誘導する方法はありますか?
ブログのサイドメニューや、記事下にバナーを掲載して遷移させる手法が一般的ですが、いずれにしても「コピー(文章)」が最重要ですね。あとは読者登録を行うことに対するインセンティブを与えるのも有効です。例えば「メルマガ読者にはイベントやセミナーを先行してご案内します」など。また、ブログでは記事の一部を公開して「裏話や突っ込んだ内容はメルマガでお伝えします」というように登録を誘導している事例もあります。
オプトLPへのアクセスアップを狙うための方法は、他にもありますか?
アクセスアップ施策を大別すると「有料施策」と「無料施策」に分類できます。有料施策とは簡単に言えば「広告」で、例えばFacebook広告やリスティング広告、メルマガ広告などがあります。無料施策は、SEO、SNS、電子書籍、無料レポートスタンドなどがあります。
どちらにしてもオプトLPへのアクセスアップを経て、リストを集めていくということですね。
資金にゆとりがあるなら「広告」を試すのが早いです。お金かけたくないのなら、SEO、SNSなどになります。
オプトLPの作成ポイントと離脱の防ぎ方
読者登録したいと思わせるためのオプトLPについて、作成のポイントを教えていただけますか?
重要なポイントを7つお伝えします。
- ターゲットが明確になっていること
登録ページを作成する時は、誰に対してのメッセージなのかを明確にすることがとても大事です。例えば、選挙の街頭演説で「ご通行通中のみなさま…」と言われるよりも、たった1人に向かって「10秒だけ話を聞いてくれませんか?」と言われた方が、無視しづらいですよね。聞く耳を持ちやすくなります。オプトLPも同じで、読み手に「自分事」として捉えてもらう必要があります。 - 前提を考えること
閲覧デバイスはPCなのかスマホなのか。また、有料広告からの流入なのか、それともオーガニック検索でオプトLPにたどり着いたのか?など、トラフィックの前提を想定しておくことが大事です。具体的にはPC・スマホのどちらで見た時にも表示が崩れていないか?見栄えが整っているか?を確認し、前提に合った訴求方法を考えるなどです。例えば「高齢者向けのページなのに文字が小さい」なども前提の見落としによって起こる問題ですね。 - ファーストビューで掴む
ファーストビューでは、「読めば分かる」ではなく「見て分かる」レベルを目指す必要があります。直感的に魅力が伝わるかどうかという事です。なぜなら、世の中の傾向として、情報量が増え、忙しくせっかちになっているので、そもそもLPは「読まれない」を前提に考える必要があるからです。
ファーストビューは、ページにアクセスした全員が見る箇所なので、言いたいことを書くのではなく、ターゲットの関心事項に合わせて訴求しましょう。 - ターゲットにとって魅力的なオファーにすること
オファーとは取引条件の事です。つまりメールアドレスを残して頂く代わりに「○○をプレゼントします」という訴求です。この時「メール講座」をオファーにしているケースがありますが、「読者はそもそも学びたいんだろうか?」と考える必要があります。特に広告経由でのアクセスは関係性が全くない状態で出会いますので、「メール講座」という打ち出しよりも、「何が得られるのか?」というベネフィットを訴求していく必要があるかもしれません。ただし「見込み客の質」という意味において、学ぶ意欲の高い方に集まって欲しいならば「メール講座」という打ち出しも考えられます。
この辺りは「どんな方を集めたいのか?」によります。 - 外部リンクは必要最小限にすること
オプトLPの目的は、メールアドレスを残してもらうことです。ですので、気が散る要素は載せない方が良いです。例えば、最近添削させて頂いたLPの事例で言うと「YouTube」「Amazon」への外部リンクが載っていました。こういった要素は、離脱率を下げる原因になりますので載せない方が良いです。 - サブヘッド(小見出し)を魅力的にすること
あなたは縦に長いLPを隅から隅まで全部読みますか?おそらく大半の方は、ざっとページ全体を見て直感的に読者登録するかどうかを決めているのではないかと考えます。であるならば、サブヘッド(小見出し)にも注意を払う必要があります。続きが読みたくなるように工夫するという事です。
また、読みやすさの観点から、サブヘッドのデザインを統一したり、間隔は狭すぎたり空きすぎたりせず、適切な配置にするのもポイントですね。 - ページの表示速度に気を配ること
すでに述べた通り、情報は溢れかえっています。せっかちな人も増えていますので、ページの表示速度が遅いと離脱の原因になります。表示速度が1秒低下するごとに、コンバージョンが7%低下するという説もあります。表示速度を測るツールもあるので、自分のページが何秒で表示されるのかをチェックしておくと良いと思います
読者登録を後押しするEFO(エントリーフォーム最適化)とは?
メルマガの読者登録を後押しするコツを教えて頂けますか?
EFO(エントリーフォーム最適化)という考え方があります。簡単に言えば読者登録の時点でお客様に手間をかけさせないということなのですが、具体的には入力項目を最小限に絞る、記入例を載せるなどの配慮が大切ですね。
名前の入力を必須にしているケースも見受けますが、確かに名前を聞くことで変な人が登録し難いというメリットはあるでしょう。ただ、業態・業種によっては「あまり個人情報を残したくない」というケースもあるはずです。この辺りは総合的な判断が必要になります。
関連してお伝えすると、メールアドレスの指定も重要です。配信スタンドによってはiCloudが届きにくかったり、携帯キャリア(au,docomo,softbankなど)は迷惑フィルターが厳しい傾向にあるのでGmailやYahoo!メールでの登録を促すなど、メール不達を回避できます。
そして、CTA(コールトゥーアクション)を促すボタン周りのコピー(マイクロコピーと言います)も大事です。
例えば、下記のように価格がPR要素になるのであれば「無料」などの言葉を入れたり、分かりきっていることだとしても「いつでも自由に解除できます」と書いてあげるなど。あとは安心感を与えるために「プライバシーポリシー」を記載するのもおすすめです。
登録率改善のために計測すべき数値とは?
オプトLPの効果が出ているのか、どの数字を見たら良いかわからない方も多いと思うのですが、計測すべき数値にはどのようなものがあるのでしょうか?
例えば、オーガニックでの流入を前提とした場合は下記の数値を計測します。
- オウンドメディアなどのPV数
- 遷移率(CTR)
- コンバージョン率 (CVR)
平たく言うと、
月に何人Webサイトを訪れていて、その内の何割がオプトLPに遷移していて、最終的に何%の方がメールアドレスを残してくれたか?という話です。
有料施策の場合もほぼ考え方は同じですので、全体の数字を見て、テコ入れすべきポイントを洗い出しましょう。
ちなみにこういうお話をすると「登録率は何%が合格ラインですか?」などと聞かれることがありますが、これは前提によって話が変わるので、他社との比較にはあまり意味がありません。自社の過去データと比較する方が建設的と考えます。
読者リストを集める時の注意点
メルマガ読者リストを集める時の注意点はありますか?
特定商取引法やプライバシーポリシーなどをきちんと掲載しておくことですね。また、当たり前ですがハウスリストはお金で買わないことです。こういった注意点についてまとめた記事がありますので、良かったら参考にしてください。 安全なメルマガ運用の心得「オプトイン」「オプトアウト」とは?
ハウスリストの数に拘らず、不要な人には解除してもらって、必要な人に登録してもらうことが大事だと聞いたことがありますが、福本さんはどのようにお考えですか?
基本的に私も同じ意見です。不要な方には積極的にメルマガを解除してもらった方が良いですね。なぜなら、メルマガの開封率が下がると、必要な方にもメールが届きづらくなるからです。
今回も参考になるお話をありがとうございました。